薬剤師 転職ノウハウ

『職務経歴書の自己PRをどう書けばいいか悩む』
『病院や企業など希望業種によっても書き方は変わる?』

とお考えの方薬剤師さん必見です。転職・人材業界に知見のある筆者が、薬剤師が効率的に良い職務経歴書を書く方法をここだけのポイント付きで解説しまのでご活用ください。

職務経歴書作成のポイント

まずは2つの注意点

手始めに例文付きのテンプレートをダウンロードをして書こうと思っている方、ちょっとお待ちください。 絶対に避けたい2つのポイントがあります。

転職活動で避けるべきこと

  • 自分1人で書類を作り上げてしまう
  • 転職サイトを1つしか使わない  

え、何がいけないの?と思う方もいるかもしれませんが、以下の2つのポイントを守る方がより効率的でスムーズにいきます。

1. キャリアアドバイザーと戦略的に書類作成

職務経歴書はご自身の志望する企業へのラブレターのようなものです。ラブレターなのでその企業やポジションが求める人物像を意識して、好かれるように寄せて書きたいですよね? 

ですが大抵はまず初めに職務経歴書を書いてしまいます。その結果、企業の求める点と自己PRする点がズレてしまいます。

つまり、キャリアアドバイザーからその薬局で求められるスキルや面接で聞かれることを共有してもらい、そこから逆算的に職務経歴書を書くのがベストです。

書類通過率も高まりますし、面接でも書類に書いたことをベースに話せばいいだけなので、嘘もなく非常に楽です。

2. 信頼できるキャリアアドバイザーを見つける

上記のように書類作成、面接対策をする上でキャリアアドバイザーからの情報の質が重要ということは伝わったかと思います。このキャリアアドバイザー(CA)の質は転職サイトによっても当たりハズレがあったり、身との相性があったりします。

例えば、「面接対策をする」と一口に言っても、定例的な面接質問集を送ってくるだけの方もいれば、面接担当者になりきって擬似面接をしてくれる方もおり千差万別です。

なので1人の方に頼るのではなく、経験豊富そうで信頼できそうな方を見つけるまで何人かに相談するのがベストです。そのために転職サイトは複数登録しましょう。

薬剤師転職のポイント

書類作成の前に、信頼できるCA探し
応募企業の募集要項に沿って書いた方が響くため

職務経歴書添削の事例

実際に添削をするのとしないとのではどれほど変わるのか一例を紹介します。

添削前
【会社名】〇〇薬局株式会社
【在職期間】2021年 6 月~
【業種】ドラッグストア併設調剤薬局
【役職】一般・管理薬剤師
【職種】薬剤師:4年
【職務内容】
主として調剤報酬に関する加算の積極算定を意識し、患者様と薬局経営を数字として改善することを目的として勤務。
2022年6月より管理薬剤師として勤務

上の例は一見綺麗にまとまっている印象はありますが、具体的な内容がわかりづらく、当たり障りないといった印象です。

添削後
〇〇薬局株式会社 / 管理薬剤師.                                                                                                                           2021年6月 ~ 現在
調剤、OTC販売、レセプト作業、患者管理、在庫管理をミッションとし、薬剤師・管理薬剤師に従事。

【業務内容】
・調剤:処方箋に基づき、薬剤を適切に計量・混合し、患者に提供する。
・鑑査:薬学的視点から処方の妥当性を判断し、疑義が生じた場合に照会、提案を行う。
・電子薬歴: 患者の医療情報を電子データベースに入力し、薬剤の適正使用を確保する。
・在宅業務: 患者の自宅や施設での薬剤提供や服薬指導を行い、在宅医療を支援する。
・レセコン入力: 患者の処方箋情報をレセプトコンピュータに入力し、請求業務を処理する。
調剤事務のいない店舗の経験もあり、一連の業務を全て行うことができる。

【活かした経験・スキル】
・業務管理: レセプト作業、在庫管理、患者管理
・薬剤師業務: 調剤、OTC販売、研修認定薬剤師
・情報管理: 電子薬歴、レセコン入力、在宅業務

【成果】
・在宅患者契約獲得
・調剤業務の効率化: 処方箋枚数目標の200%達成
・在庫管理の改善: 店舗の廃棄率0.2%以下、グループ内の廃棄削減

添削後はまず業務内容、スキル、成果とそれぞれ分けておりフォーマットとして見やすいです。また何をしたのか、何ができるのかといった内容も豊富です。管理薬剤師としてしっかり業務をこなしてきたという好印象です。

こちらはあくまで職務履歴の一部分です。「職務要約」「自己PR」部分はより目に留まりやすく重要な部分となるので、キャリアアドバイザーと志望企業を踏まえて作り込むことをおすすめします。

このように扱う求人だけでなくCAの質という面からもみて、転職サイト選びはどれでも一緒ということはなく実は重要です。

書類作成に手厚い転職サイト2社

数多くの薬剤師転職サイトがありますが、職務経歴書の添削まで丁寧に行なってくれるのは「ファルマスタッフ」と「マイナビ薬剤師」になります。

2社の違いについて解説していきます。

ファルマスタッフの特徴

ファルマスタッフは相談満足度97.5%と高く業界で最もキャリアアドバイザーの面倒見やサポートが良いと口コミされています。 

日本調剤が母体で経営しているので、調剤薬局のネットワークが豊富で4万件以上の求人数があります。 在宅訪問やオンライン服薬指導など新しい取り組みに積極的な調剤薬局求人が多い印象です。

またサポート力が強いので未経験から企業への転職など実績が豊富です。20・30代の正社員転職40代の管理職・ハイクラスポジションの求人に特に力を入れています。

ファルマスタッフの口コミ

「他の転職サイト経由で入社しましたが、経歴書の添削でお世話になりました」
「他社さんではその条件では求人がないと断られましたが、ファルマさんでは担当者が一生懸命探してくれ見つかりました

「職種によっては求人数のばらつきがあるかもしれません」

総じてサポートが親身という公式がいう通りの口コミが見受けられました!

ファルマが特に向いている方

  • 調剤薬局への転職
  • 未経験の業種への転職
  • 年収600万以上のハイクラス狙い

もちろん会員登録者限定で書き方見本とポイント解説付きの職務経歴書シートを利用でき、下記のリンクから簡単登録が可能です。

ポイント解説が役立つ

マイナビ薬剤師の特徴

マイナビ薬剤師は大手人材企業が運営するだけあり、求人数もキャリアアドバイザーの質も安定しているのが一番の特徴です。

ドラッグストア系の求人が界最大級に多く1万件以上あります。希少な企業の求人も4000件ほどあります。

ファルマスタッフでは若手正社員がメインですが、マイナビではパート希望者40代の方など幅広い方を対象にご利用いただけます。

マイナビ薬剤師の口コミ

ヒアリングが丁寧でとても話しやすかったです」
素早く20社ほど求人を紹介いただき助かりました」

やや形式的に感じました」

業界の基準を知るという意味でも、1つ目の転職サイトとして登録してみる方が多い印象です。

マイナビが向いている方

  • ドラッグストア志望(調剤併設型含む)
  • 多くの求人から検討したい
  • 正社員・パー40OK

マイナビ薬剤では、画面の指示に従うだけで職務経歴書が作れるツールが利用できます。業種ごとに例文もあるので、素早く大枠を作るのに便利です。

例文も多く効率的

ファルマスタッフだけでは求人種類の面がやや片手打ちかもしれません。ぜひ併用してご利用するのがおすすめです。

薬剤師の職務経歴書・自己PRのまとめ

今回2社を紹介しましたが、希望業界、雇用形態、年齢を参考に使い分けましょう。また、2社のキャリアアドバイザーとの相性を比較するためにも2つ同時に利用してみても良いでしょう。

この記事をここまでお読みの方には、迷ったらファルマスタッフがおすすめです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事の筆者
某スカウト型エージェントでヘッドハンティングを2年以上経験。薬剤師さんにHRの知見を伝えたい。